前回のおさらい

前回の記事で、1万円チャレンジの元本を回収して完全ノーリスク運用に切り替えたことを書いた。あれから3ヶ月半。方針どおりひたすら放置……のつもりだったけど、実際はEAを2回改良して、ついでに運用モニターまで自作してしまった。

今回はその全部をまとめて報告する。


5.5ヶ月の成績

まず数字から。運用開始(1月末)から今日までの月別損益がこれ。

確定損益 決済回数
2026年2月 +7,261円 468回
2026年3月 +3,344円 399回
2026年4月 +1,321円 274回
2026年5月 +998円 294回
2026年6月 +1,390円 211回
2026年7月(10日まで) +548円 138回
累計 +14,862円 1,784回
  • 勝率: 69.8%(1,246勝 / 1,784回)
  • プロフィットファクター: 1.69
  • 入金1万円 → 出金1万円(元本回収済み)→ 現在残高 14,791円は全額利益

📡 この数字はすべて自作の運用モニターで毎時自動更新・公開中。最新の成績はこちらでいつでも見られます → GridWalker運用モニター


月利が落ちてきた理由

表を見れば一目瞭然だけど、2月の+7,261円に対して、4月以降は月+1,000円前後まで落ちている。理由は主に2つ。

1つ目は元本出金でロットのベースが下がったこと。GridWalkerは複利運用なので残高に応じてロットが決まる。3月末に1万円出金した分、そこからの再スタートは小さいロットになる。これは想定どおり。

2つ目は春以降のUSD/JPYがレンジ気味で値動きが小さかったこと。グリッドEAはある程度動いてくれないと利確チャンスが減る。

正直に言えば物足りない数字。でも思い出してほしいのは、この口座はすでに1円もリスクがないということ。全額あぶく銭の複利実験なので、月+1,000円でも文句はない。


改良その1:相殺決済で「塩漬け」を解消(v1.30)

放置と言いつつ、運用していて気になっていたことがある。深い含み損の売りポジションが何週間も塩漬けになる問題だ。

両建てグリッドの宿命で、トレンドが出ると逆側のポジションが取り残される。塩漬けポジションは含み損として口座を圧迫するだけでなく、マイナススワップをじわじわ垂れ流す。累計のスワップ支払いは5,500円を超えていて、利益の3分の1以上がスワップで消えている計算になる。

そこで7月に入れたのが相殺決済(ペアクローズ)という仕組み。

  • 十分に利益が乗った勝ちポジションと、一番深い負けポジションをペアで同時決済
  • ペア合計がプラスになる場合だけ実行(トータルでは損しない)
  • 塩漬けが消える→含み損が減る→スワップの垂れ流しも止まる

適用した直後、わずか6秒で初回の相殺が発動して、+31pipsの勝ちと-91pipsの塩漬けをまとめて処分してくれた。バックテストでもプロフィットファクターが大きく改善している。


改良その2:勝ちポジを「トレール」で伸ばす(v1.31)

v1.30を入れた翌日、今度は別の課題が見えた。この日はUSD/JPYが1円近く急騰急落する荒れた相場。相殺決済は勝ちが+20pipsに達したら即実行する設計だったので、その先の大きな値動きをまるごと取り逃していた

そこで即日追加したのが勝ちポジトレール

  • 勝ちが+20pipsに達しても即決済せず、監視モードに入る
  • 利益がさらに伸びる間は付いていく
  • ピークから30%押し戻されたらそこで相殺実行

例えばピークが+80pipsまで伸びたら+56pipsで決済、+30pipsで折り返したら+21pipsで決済という具合。「伸びる時は伸ばして、欲張りすぎない」のバランスを機械的にやってくれる。

急騰急落の日ほどグリッドEAは塩漬けを作りやすい。その急変動を逆に「塩漬け処分のチャンス」に変えるのが、この2段階の改良の狙いだ。


Myfxbookが止まったので、運用モニターを自作した

そしてもうひとつ。今まで成績の公開はMyfxbookのスクリーンショットを使っていたけど、ある日更新が17時間止まった。外部サービス頼みだと、こういう時に何もできない。

だったら自分で作ればいい。MT4から毎時、成績データを自動で書き出して、このサイトで直接公開する仕組みを作った。

📡 GridWalker運用モニター

  • 資産推移グラフ(運用開始からの全期間。出金のタイミングも明示)
  • 成長率・最大ドローダウン・勝率・PF
  • 月別損益と直近の決済履歴
  • 毎時自動更新(Myfxbookより高頻度)

しかも自前なので、MT4が止まればページに警告が出る。監視役まで兼ねてくれる。作り方の詳細はまた別の記事で書くつもり。


今後の方針

変わらずシンプル。出金しない。放置。複利に任せる。

改良した相殺決済と勝ちポジトレールがトレンド相場でどう働くかが次の見どころ。特に夏枯れ相場から秋にかけて大きく動く場面で、塩漬けをどれだけ上手に処分できるか。

数字は運用モニターでリアルタイムに晒しているので、良くも悪くも隠しようがない。引き続き見守ってほしい。

※グリッド・マーチンゲール型EAは相場急変時に大きなドローダウンが発生するリスクがあります。当記事は特定の投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で。


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